先日、バーニッシュが油圧システムに与える悪影響についての記事をご紹介しました。
ここでは、Sam Keating氏(Hydac Technology社フルードケア部門ラボ管理者)が、オイルやフィルターに静電気が帯電することで発生する静電気放電に注目しています。
静電気放電は物質間の電子の移動によって起こりますが、そのような移動が生じる理由はろ材とオイルの電子親和性を示す摩擦帯電列からわかります。
ろ材は通常グラスファイバーで、グラスファイバーは電子を提供してプラスに帯電しやすく、一方、オイルは電子を受け取りマイナスに帯電しやすくなっています。これらの物質が分離すると電圧が上昇し、3 kV/mm以上になると放電スパークが発生します。